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022 \建築士は死んだ/

執筆者の写真: MAKOTO TADOKOROMAKOTO TADOKORO

すこしだけ未来の話をしたいと思う。

2040年くらいの話しだと思ったが2025年くらいには現実化しそうなスピードで迫って来ていた。


AI(Artificial Intelligence, 人工知能)の技術の進歩によりパソコン上でできるようなことはすべてAIに頼れるようになってきている。


現に、音楽やデジタルアートや小説などはAIによって作り出しできるし、普段の生活でも何かを調べたいとき、解決策を相談したいとき、論文などを書きたいときなどはChat GPTなどのソフトによって会話をするように答えが導き出されるようになってきている。


AIが反復学習するのでより正確にスピーディーにたどり着けるようになりその進歩は想像したよりも早かった。

 

さて、僕が建築を志すきっかけとなったのは香港の独創的な建物や景観であり、ノーマン・フォスターの香港上海銀行やイオ・ミン・ペイの中国銀行の影響である。

その何に惹かれたかというと、建築にはエネルギーを感じさせる何かがあり、そして建築はエンジニアリング×芸術×人々の融合だと幼いながら思えたからだ。

それらの融合、日本語的にいうと調和がとれた建築というのは美しい。


残念ながら、AIはこのエンジニアリングと芸術について学習することによって人間の脳を超えるレベルになる未来は近いノダ。


特にエンジニアリングの分野ではAIの学習スピードは早く、構造、環境工学、法規など建築士試験で出るような情報や回答は今後誰もが瞬時に得られるようになるし、極論をいえば建築士としての純粋な能力は必要なくなる。


絶望的ダナと思うかもしれないが、僕はそれにはあまり興味はなく、自分のやるべきことを淡々とやっていく。


自身を建築士ではなく"アーキディレクター"と称しているのも、建築にはいろいろな可能性があり、作り手や生産者やクライアントとモノを作り上げる喜びが得られたり、つくってみないとわからないワクワクを提供できるのではないかと考えているからだ。


偶発性を楽しんだり、新しい場所で、新しい素材にチャレンジしたりするのも自分だし、エンジニアリングと芸術の調和をオペラの指揮者のように自由自在に操るのも自分だと思っている。


AIまでも超越した豊かな建築やインテリアや家具をつくっていこう。


未来を自由に思い描くのは人間にしかできないことだから。


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アーキディレクター MAKO(田所真)

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