052\貝殻屋敷/
- MAKOTO TADOKORO
- 2024年5月1日
- 読了時間: 1分

"私の耳は貝の殻 海の響をなつかしむ"
婚約2周年のお祝いに、妻からおすすめされた屋敷にお邪魔した。
入り口にフランスの詩人ジャン・コクトーの詩のフレーズがかかれたプレートがあり、異空間への入り口だと察する。


屋敷にはその名の通り貝殻で装飾された空間で、トイレのドア取っ手までもが本物の貝殻だというのだから主人のこだわりにあっけらかんとなってしまうほどだ。



提供される料理はどれも見た目にも美しく、主人こだわりの空間の世界観に浸ることができる。
しかしそれをさらに異様にしているのはメインホールに置かれたこのロングテーブルではないか。

長さは9mほどあるのではないかと思うがアフリカ産のブビンガの一枚板でできている。
イエス・キリストが最後の晩餐で12人の弟子と食卓をともにしたが、追加でゲストを招いたほうがよいのではと心配になって提案しそうになるくらい、その大きさに驚く。
また驚きを通り越して、「はて、このロングテーブルはどうやってこの部屋に搬入できたのか?」と疑問までもうかんでくるのであった。
建築を生業にしていると余計な想像までしてしまうのであった。。。