073\自然界にしっくりくる/
- MAKOTO TADOKORO
- 4月14日
- 読了時間: 2分
更新日:6 日前

最近は建築の素材開発に余念がない。
以前製作したPPB(ピーナッツ・パーティクル・ボード)
(廃棄されるピーナッツの殻をアップサイクルしたボード材)
も建築やインテリア関係の人以外からも好評で(同じ業界の人には興味がない人もいるミタイダ)発展性があると思う。
なぜそんな事をしているのかというのもあまり言葉にうまくできないが、自分の中で『危機感』や『不満』という感情から行動しているのだと思う。
危機感というのは、最近の建築やインテリアが量産されたものでつくられたただのハリボテに見えたり、デザインも同じようなものしか見えてこない、建築やインテリア業界はこれでいいのか?もいう危機感だ。
不満というのは、そういう量産され流通されている建築素材の中でも自分が使ってみたいものや、クライアントに最適なものがなかなか無いという不満だ。
それならば、自分で作ってしまった方が良いのでは?という疑問から素材作りを常に考えている。
桜も咲き始め、気候も春めいてきたころPPBを久しぶりに外に持っていった時にふと気づいたことがある。
それは自然界から出来上がった素材はまわりの風景と調和するということだ。

まるで自然界に蜂が巣をつくって置き去ったような違和感のない風合いにトキメイタ。自然界にしっくり。
化学的につくられたものには出せない、奥ゆかしさがあるのではないだろうか?
